通貨
通貨とは国家により強制通用力を認められた貨幣のことで、有価証券とは異なり、そのもの自体が価値の尺度となっています。
通貨を発行することは主権国家の主権のひとつとされ、比較的小規模な国家が公国制をとる場合などは隣接する大国の通貨を利用する場合もあるとはいえ、通常は各国が独自の通貨を発行しています。
しかし、1999年ユーロが発行され13カ国が統一通貨を使用するという状況が生まれ、この常識が覆されています。
米ドルやユーロは国境を越えても一定の通用力を持ちます、こういう通貨を国際通貨といい、各国の通貨は国際通貨のとの交換レートを定めることで、その価値を測ることになります。
この際の交換レートを決める市場を外国為替市場といいます。
円も多くの国で通用力が認められ国際通貨のひとつに数えられます。
現在では英ポンドを凌ぎ世界三大通貨(米ドル、ユーロ、日本円)のひとつとされています。
通貨の強制通用力がの源は、現在では発行国政府の信用とされています。
かつては米ドルは金1オンスにつき35ドルで交換する金ドル交換を保証していました。
日本では金貨を正式通貨とし紙幣をその代替とする制度が現在でも、ごく形式的に保たれていますが、円と金との兌換を保証するというものではありません。
現実に10円金貨を手に入れることは、非常に困難です、ほぼ全ての10円金貨がコレクターの所蔵品となっており、50万円から60万円で取り引きされているようです。
10円金貨に比べると昭和天皇在位60周年を記念して発行された10万円金貨は人気が低く入手は比較的容易で、本来はどうかとも思われるのですが10万円以下で取り引きされることもあるようです、あくまで10万円の貨幣なので、あってはならないことなのですが。