バブル崩壊
バブルというのは、地価や株価などの資産価格が、実際の価値よりも上回って上昇することを言います。
しかし特別な理由があって上昇するわけではないので、一定の水準までくると急落してしまいます。
これをバブル崩壊というのです。
日本では1980年代後半に大規模なバブルが発生し、1990年代にバブル崩壊ということがありました。
保険会社においては、不良債権に加えて逆ざや契約の負担が苦しくなり、経営破たんする会社が増え、1997年には日産生命が経営破たんしました。
日産生命の破綻により保険契約保護基金の資金が枯渇してしまったので、1998年に保険契約者保護機構という新制度を導入しました。
またバブル全盛期に土地や株券を担保に銀行から大量の資金を融資されていた企業は、バブル崩壊とともに資金の返済できなくなってしまいました。
銀行は土地や株券といった担保がバブル崩壊で急激に下落してしまったため、資金を取り戻すことができないまま不良債権を抱えることになってしまいました。
現代では不良債権問題は日本経済を脅かす大問題となっているのが事実です。
バブル崩壊より現代に至るまでに、企業の合併や吸収、また倒産よってリストラ・解雇された失業者は増加し、最悪の経済状況となったのです。